サドルは育てるもの?
自分の自転車のサドルは
BROOKS B15SWALLOW SELECTです。
クラッシックでトラディショナル、それでいて今のサドルには無い佇まい。
使えば使うほどケツの汗とかでエイジングされ、表情を変えるサドル。
自転車乗りが集まれば少し話題にもなってプチ人気者にしてくれる。
自分のお尻の形に馴染めば極上の座り心地、今も昔も愛されると言うブルックスのレザーサドルです。
付属のオイルを定期的に塗りこんでいけば、肌色のサドルが2年くらいでこの色になりました。
ブルックスサドルには色々なメンテ方法が出ています。
「オイルは表面に塗るだけでいい!裏からもオイルを塗る革製品があるか?!」
「いやいや、ブルックスの社長は裏からもタップリと塗ると言っているぞ!?」
革サドルを使う上で避けては通れないオイルの塗り方どうするよ問題です。
自分でも色々見聞きした結果、素人目の判断だと
・早くケツに馴染ませたい→オイルを裏表からタップリ(耐久性ダウン?)
・長く付き合いたい→表面だけ(馴染む速さは遅い?)
という感じです。
自分は表面から3ヶ月に1回くらい付属のウエスで塗り塗りスタイルです。
雨の時は付属のカバーをつけて使いました。
自分のサドルは「セレクト」と言って、「選りすぐりのレザーをスペシャルななめし方でサドルに仕上げたぜ!」みたいな感じらしいです。
写真は無いですが、箱もオシャレで英語の冊子とか新聞セットの豪華使用です。
ここからが本題(?)
革サドルを使うか迷っている人たちの悩みの種・・・
「馴染むまでは拷問イスって言われてるけど、どうなの?」
「極上の座り心地ってなに?正直、どうなん?」
この2点に集約されるかと・・・
革サドルあれこれ
乗り始めてすぐ感じること、クソ固い。革?いや、木レベルの固さやないかい!
サドルをね、手で叩くと乾いた音がなるんですよ。ベニヤみたいな。
付けたて当初のブルベで他の人がマイサドルを触った時に
「え?!固ッ!カーボンと変わりないですよこれ(笑)」といったのを忘れません。
自転車がアルミフレームという事もあってか、振動の全てを伝えてくれます。
最初は気を抜いて段差にあたって尾てい骨がやられた感もありました。
「乗ったこと無いけど三角木馬ってこんな感じなんかな・・
!!ッアーーー!←(段差でダイレクトアタック)」
という感じで革サドルの洗礼を受けました。
革サドルの馴染み?お尻の順応?
革サドルのダイレクトアタックに怯えながら累計500km程で変化が・・
「あんまり痛くない・・?もしかして、ここから極上のサドルに進化してい
くンッフー!(段差でダイレクトアタック)」
ツンデレ革サドルたんです。
しかし、確実に衝撃は和らいでいました。
ただ、疑問も1つ。
お尻が衝撃に慣れただけじゃないのか?
恐らく、どいらかだけでなく、両方なんでしょう。
でも、乗れば乗るだけしっかり体に馴染んでくれます。
600kmブルベ中も特に尻痛には悩まず走れましたので。
デメリットは?
確かに自分のお尻の形にフィットしていく革サドル。
それだけ聞けば、最高のサドルじゃね?となるはずですが・・
軽量化はロードバイクのキモです。
そんな中、サドルだけで、500gはあります。(HP掲載は520g)
後、雨にすごい気を使います。(「革製品」なので、手入れも必要)
馴染めば尻痛からは開放されると思いますが・・・
そして一番のデメリット。
座れる場所が実は少ない&あんまり後ろに下げれない
後ろ乗りすると、サドル後ろの鋲がクセモノです。
革は撓るけど、鋲は撓らないので、ケツにゴリゴリあたります。普通に痛い。
じゃあ、サドル位置を後ろにすればいいと思いきや、
サドルレールの構造上、意外に後ろに行かないパターンです。
革なので雨が怖いし、ヒルクライム中とかギシギシ軋んで異音発生装置になるけど、乗れば乗るだけ、手をかければかけるだけ、自分にフィットします。
育てるとはよく言ったものだなと。
落車の傷も輪行の傷もまとめてアジになって、自分と一緒に成長していってる感があります。